Senegal⇒Mali,think about peace

14 February 偶然にも、『INTERCONTINENTAL RALLY』なるものの期間と開催国と俺の旅がモロかぶりしてた結果、もらったパッチをライディングジャケットに縫い付ける。

ベースがシンプルだからよく目立つ。選手じゃないけど、この4カ国(Spain、Morocco、Mauritania、Senegal)を走破してるから付けてもいいと。ちょい恥ずかしいけど超うれしい!

15 February SenegalからMaliへ。国境はとても静かでポリスもまったりとしていた。バイクの出国手続き = カルネへのサイン&スタンプを忘れられて、

俺「これやってください!」

ポ「あっそうだね〜、やらないと」

とノホホンな感じだった。

無事Maliに入国。税関の建物は国境からしばらく先にあり、わかりづらかった上、窓ガラスが割れて砂ぼこりが溜まり廃墟のようだった。。カルネを持って中に入るとデスクに座る職員と女性が何やら激しく言い合っている。「終わるまで時間かかるかもな〜」と不安に思っていると、デスクの横の地べたマットレス(しかもちゃんとしたベッド用の分厚くてイイやつ!)を敷いて寝ていた男がムクッと起き上がり、「ヘイッ、カモンッ!」と言ってサクッとカルネを書いてくれて、終わるとまた寝た。コイツできるヤツだな!

これで入国手続きは終わり、いざ出発!と思うが、体に力が入らない。内陸へと進むにつれて気温は上がり続け35℃ぐらい、バイクの装備を着込んでるから超暑くて汗かきまくり、軽い熱中症になっているようだ。水を飲みながら休むがいまいち変わらない。塩分を摂ろうと持っていた缶詰めのオイルサーディンを食らい、少し良くなったので出発した。

バイクに乗ると不思議と不調はどこかに消える。どうやら走りへの集中力の方が勝るようだ。

Maliを走ってまず目に入ってきたのが、豊かな緑と美しい山並みだった。

北部ではイスラム過激派が毎日戦闘をしていて、南部なら大丈夫と思いつつも警戒していた心が、この綺麗な景色と出会って和む。外務省はとにかくヤバいから会いに行くな!と止めるマリちゃんだけど、会ってみると美しいな!笑

この日は夜になってKitaという町に着き泊まった。

16 February 次の国Burkina Fasoのビザとりのため、大使館がある首都のBamakoを目指す。道中にて。

途中からスピードメーターの数字が暴れ出し、180kmとか0kmとかおかしな数字にピョンピョン変わるのを繰り返した後、0kmを表示したまま変わらなくなった。スピードメーターは使えなくても構わないが、連動する走行距離カウンター(オドメーターとトリップメーター)も動かなくなってしまうので、それはちと困る。日々と通算の何km走ったという記録が取れなくなるし、給油してから何km走ったかがわからないと次の給油タイミングが計りづらい。しかし今日は金曜日、大使館には午前中に着いてビザを申請をしないと、月曜日まで申請おあずけになって無駄に待つはめになるため修理せず、そのまま先を急ぐ。

間に合って受付に着くと、ふくよかな女性が気持ちよさげに寝ていて、呼びかけても起きない。デカい声でもう一回!起きた笑 フランス語の申請書だがこの人が親切にも書いてくれたのでラクチン、シングルエントリー90日間(こんなに長くいらないんだけどこれがミニマム)48000CFA(約9600円)、月曜日の13時にもらえることに。

宿を探して走る中、長さ4180kmで9カ国を流れる大河、ニジェール川を渡った。この橋の上でバイク専用車線が初登場し、最初はわからずルール無用な連中が好き勝手に歩道を走っていると思った笑 バイク専用車線はこの国以降その後もよく見かけた。

安宿が少ないBamakoでは貴重な安宿、『Sleeping Camel』を見つけて泊まる。ドミトリー5000CFA(約1000円)、自分のテントを貼って外で寝れば4000CFA(約800円)になった。Barもあって冷えたビールが飲める、毎日めちゃくちゃ暑いからやたらにウマい!

宿にて、United Nations = 国連の職員で、ここ以北はテロリストが暴れている最前線の町Moptiに翌日から行くドイツ人のSebastian(セボ)と仲良くなった。

旅話をしながら一緒に飲み、Mopti近くのDjenneという町にある『泥のモスク』を見に行きたいけど治安的に行けるか?と聞いてみると、国連のネットワークを駆使して調べてくれた。結果、テロリストの先行部隊はバイクを好んで使うので、奪われて彼らの手に渡るのを阻止するため、途中のポリスチェックから先は通行許可が降りず帰らされるとのことだった。また、バスや車でなら行くことはできるが、2週間前にBurkina Faso側から来たバスが不運にも地雷を踏んで30人ぐらい亡くなっているらしい。というわけで何やらリスクが高そうなので、『泥のモスク』は行かないことにする。

また、巨大なキャンピングトラックで世界中を夫婦で旅するオーストラリア人のAllenとも親しくなった。トラックのアートはアボリジニースタイルで、奥さんが描いたという。

先述のスピードメーターの動作不良の原因は、配線の一本がチェーンにヒットして切れていた。

俺の1995年製TT250Rは、この時代のオフ車初のフロントスプロケットからセンサーでスピードを拾うデジタルピックアップで、トルコでスプロケットを交換した時の配線の取り回しが正しくなく、ジワジワとチェーン寄りに動いてここで切れたようだ。切れた配線をつなぐツールは今手元に無い。Allenに持ってないか相談してみると、両端を鋭角にカットした短い針金を用意し、切れた部分に差し込んでつないでくれた!知らないテクニックを一つ学ぶ。

あと、この宿に住み着いていたチビウサギとも仲良くなった笑

20 February 前日にBurkina Fasoのビザを受け取って、この日Bamakoを出発してSikassoという町に一泊、翌21にBurkina Fasoへと入った。

Maliの治安について、滞在したKita〜Bamako〜Sikassoに限っての話にはなるが、他のアフリカの町と何ら変わらない平和な時間が流れていた。暴動や争い事は見かけず、危険な目にも遭わなかった。夜のBamakoを歩いた時はすごく暗くて警戒したが、何事もなかった。

やはり、どこの国でも人々は争い事を望まず、平和に暮らしたいのだ。普通と違う特殊な環境で育った者だけが、好戦的になって自分の利益のために他人を襲う。「治安が悪い」と称される国でも、そこに暮らす市民は我々と変わらぬ善悪の心を持ち、他人に危害を加えるのは悪い事という常識の中で生きている。「日本は安全で海外は危ない」そんなことはない、どの国だって良い人もいて悪い人もいる。エリアとタイミングによってリスクは変わるから、それを見極めて選択すればいい。一方的にレッテルを貼り、真実を見ようとしない方がよっぽど危険で、争いを生むのは常にそんな心の持ち主のはずだ。

Keep on Rolling.

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