最後に雨の中を走ったのはいつだか忘れてしまったぐらい、9月半ばに中央アジアに入って以降恵まれ続けてきた天気だったが、カスピ海北部に来て久しぶりに荒れた。
10/15は、前日からの豪雨で町のあちこちが冠水したため、動かずAtyrauにもう一泊。スペイン人のJoanと仲良くなり、12月に彼の故郷の村Rosesでの再会を誓う。
10/16 カザフスタンから、この旅三度目のロシアへと入国。ここはカザフスタンの出国検問所から、ロシアの入国検問所まで10kmぐらい離れており(普通は隣接するか少し離れている程度)、しかも道中には別れ道もあった笑 行かなかったけど、先はどこへつながっているのだろう?
こじんまりしたコンテナ作りの検問所では、バイクの登録に雨混じりの強風が吹きつける中で1時間ほど待つ。ロシアを走る上で必要な保険の有効期限が切れているせいか?いや、俺はこの国の適当さを知っている、誰もそんなの見やしない、、、案の定、無事入国!Astrakhanという町まで進んだ。
10/17 この日も雨と強風は止まず、ちょうどバイクのメンテも必要だったので動かず。いつの間にかぶら下がっていた右リアウインカーの取り付け、クラッチの切れが悪くなったためワイヤーテンションの調整、リアブレーキパッドの交換(ピストン側のみ片ベリしまくりのため片方のみ)。とりあえずここまでは深刻な問題は発生していないので、助かる。この先もよろしく!
10/18 カスピ海の西側を南下する。なんだかアフリカっぽいな〜と勝手に思った道を走った。
10/19 ジョージアとの国境を目指して進む。かつて走ったシベリアゾーンは、今にも壊れそうな古い木造住宅をよく見かけ、大地も何だか荒涼とした印象だったが、カスピ海ゾーンは建物も生態系もより豊かな気がした。そんな景色に包まれた道中は、暑くも寒くもない気温にも味方され、素晴らしかった。イスラム教モスクもよく見かけた。
途中のGroznyで見かけた、ロシアでは珍しいチョッパースタイル(国がバカでかいからみな早く進みたいのか、スポーツバイクが多い)のバイカー。ボクサーツインエンジンでBMWのタンクだったから、おおっビーエムのチョッパーはさらにレアだ!と思って話しかけたら、URALとのこと。URALのチョッパーでも珍しいけど。
ちなみにこれはAstrakhanで売ってた、YAMASAKIのバイク笑
ロシアで最後に滞在する町となったVladikavkazは、約13,500km前のこの旅の出発地Vladivostokと似たような景色と雰囲気だから何だか不思議で、そして懐かしくも感じた。