9/25-28 Bye-bye Kyrgyzstan, Hello Tajikistan!

前回投稿したキルギスの首都Bishkekから南西へ約1,400km移動して、今はスタンシリーズ3カ国目タジキスタンの首都Dushanbeに潜伏中。

道中通過したOshという街から、南へ向かってタジキスタンに入ると、世界ツーリスト達に有名な絶景のPamir Highway(赤いライン)がある。

(以下の地図と写真一枚は、caravanistanより拝借)

惹かれたし迷ったが、行かないことにした。最高所は4,500mにもなり、もう降雪している。Pamir Highwayに行けば、きっとかつてない体験ができるはずだが、この旅の目的地はあくまで南アフリカの喜望峰で、まだまだ先は長い。バイクと体に過大な負荷をかけるかもしれない選択は、できなかった。いつかベストシーズンに再来して、レンタルバイクで身軽な荷物で走り、存分に楽しんでやろう!!そう考えた。

BishkekからDushanbeまでは、ノーマルコースでも山岳ゾーンが多く、ダイナミックな景観に包まれながらのワインディングやアップダウンが楽しめて、これまでの中ではBEST1のコースだった!

しかし、高度3,600mの地点もあり、空気が薄いためエンジンパワーが著しく低下して、キャブのジェットの換えは無いので登れなくなる試練もあった。エアクリーナーを取り外し、時にはチョークを使いながら(もっとガスが濃くなってしまうけどこうしないと進まなかった)、時速10kmぐらいの速度にまで落ちたり、いよいよ走らなくなったら休ませながら、何とか越えることができたのだった。Pamir Highwayに行ってたらどうなっていたことやら、、

動画では伝え切れないかもしれないけど、この区間は苦楽双方で素晴らしい体験だった!

またキルギス出国時、ついに初のイチャモン役人が登場!

ロシア〜カザフスタン〜キルギスの税関は連携しているため、ここまで有効なロシアで発行したバイクの一時持ち込み書類を提出すると、発行日を指差して「有効期限が切れている」と言い、「ニ週間以上オーバーしているから、その間の環境汚染ペナルティとして100ドル払え」と。個室に連れ込まれ、ドアを閉められた時点で嫌な予感がしていたのだが、、

いくら「これは発行日だ!」と抵抗しても無駄だったので、個室から抜け出し、

1、事前にいい感じで会話したキルギス人に加勢を求める→なぜか50ドルまで下がる笑 が、それ以上は彼の力ではできず

2、事前にいい感じで会話したボーダーコントロール係員に相談→彼は正義の心を持っており、イチャモン野郎と言い争ってくれた後、「俺達の仕事と税関は違うけどコッソリ教えてあげよう」と、税関のボスが居る場所を教えてくれる

3、ボス小屋を訪ねてカツアゲされかけてることを伝えると、「あいつめ、、」的な顔をして、本来の金額500ソム=800円ぐらいを払い、税関をパスした証明を発行してもらった

その後、イチャモン野郎はボス小屋へと消えていった、、笑

ボーダーの中は撮影禁止だから撮ってないが、キルギス出国前とタジキスタ入国後のシーンを動画にて。

自分 + バイクで越えていく国境が、この旅の中で大きな関所になることを、改めて強く感じさせられた。

9/22-24 Bye-bye Kazakhstan! Hello Kyrgyzstan!

9/22 写真はキルギスまでの道中にて。

カザフスタン出国時は少しだけ荷物の中をチェックされたが、キルギスはノーチェックだった。それでも出入国スタンプを押してもらう時は、周りのカザフ、キルギス、ロシア人より細かく調べられて、どんどん追い抜かされる。かなりアウェーな気持ちになるが、そのぶん突破した時は、周りの人の数倍「やった!!」って気分を勝手に味わっているので、まぁいいだろう!

ボーダーから20kmほどにある、キルギスの首都Bishkekへ到着後、すぐイラン大使館へ行き「ビザくださーい!!」と申し出るが、Invitation Letter(イランの旅行会社から買う)を持ってないからダメダメ!とあえなく撃沈。。しかし、こうなることも想定内だ。というのも、前号で登場したSTAN tourより、かつてBishkekでInvitation Letter無しでイランビザをゲットした猛者二人組がいるという話を聞いたので、もしかしたら!?と挑戦してみたのだ。

大使館からBishkekに一つだけあるというイランの旅行会社を聞き出して向かうと、70ユーロ払ってパスポートを預ければ、3日後にこの会社がビザを貼った状態で返してくれるという。しかしモンゴルビザの時と同じく、金曜の午後の申請だから翌週月曜日の処理になり、受け取りは水曜かに木曜になってしまう。そんなに待つのは嫌だったし、もう一度カザフに入って訪れたい場所があるからパスポートが取られるのは都合が悪いので、STAN tourでもInvitation Letterの取得までなら55ドルでできることを改めて確認し、頼んだ。イランの旅行会社ではないためか、発行までに10日ほどかかってしまうようだが、もともとタジキスタンのDushanbeでトルクメニスタンビザを申請し、もらえるまでに二週間ぐらい待たなければならないようなので、この待ち時間と重ねればいいやと判断し、Dushanbeで再度イランビザを申請することにした。

9/23 STAN tourはカザフスタンの会社なので、Bishkekにあるパートナー会社に行って55ドルを支払う。ついでに少し街をブラブラした。

9/24 日帰りで再びカザフスタンへ笑 イラン大使館優先で後回しにした、紀元前13〜14世紀=3000年以上前の壁画が何千と残っている、Tamgalyという場所がどうしても見たかったのだ。小高い丘の上の壁ににあるものが多いので、軽い山登りを繰り返す。寒さに震えながら走ってきた体が、今度は軽く汗をかいた。

世界遺産なのだが、道中には看板一つ無い。壁画も囲いなどなく、目前で見れるし触れる。この土地の人々は、ここを観光地化しようとはしていないのだろう。とても素晴らしいと思う。日曜日なのに客は俺の他に10名程のツアー客だけで、彼らは俺が来たのと入れ違いで帰ったから、広大なエリアを3時間以上見学したが、貸し切り状態だった。世界遺産を貸り切ったのは、初めてだ!笑