Wed 13 Sep

10/16(月)に開催される、以前バイトしていた旧車バイク専門店タイムトンネルのツーリングの下見(今年も俺がリードライダーを勤めることになってしまった)で、千葉の九十九里とその南岸を中心に走ってきた。

NEWマシンであるR1200GSでの初オンロードツーリングとなった。当日のルートは、こんな予定だ。

https://maps.app.goo.gl/h5Tyt8azsRTKtjBt9

天気に恵まれすぎて終始暑かった〜。千葉はまだまだ夏本番のような陽気だった。
最初に立ち寄る蓮沼海浜公園
そのシンボルタワーの展望塔
自由に登れる
上からは九十九里の海岸線が見れる。北を見る
南を見る
『海の駅九十九里』がある新片貝漁港
お昼だったからか誰もおらず、静かで穏やかな時間が流れていた
ツーリング当日の昼食場所としてセレクトした『海の駅九十九里』を下見。一階がいわしミュージアムとお土産コーナー、二階がフードコートでレストランが三軒ある。
いわしの大群が泳ぐ水槽
フードコートは清潔でキャパも充分
九十九里名物のいわし中心のセットを注文、美味しかった!
その後は太東埼灯台へ。
下からの珍しいアングルで撮ってみた
隠れた名所という感じでなかなかいい場所だった
海に出てくるまでの道は細くて勾配もあり、なかなかおもしろい。当日はここで爽快な秋風が味わえるといいな〜
ラスト立ち寄りスポットは、養老渓谷付近にあるマイナーな平沢ダム
水面に枯れた木たちが立っていて、ナミブ砂漠のデッドフレイを連想した
当日はここを一周して途中でプロカメラマンに走行写真を撮ってもらう。
オンロードのソロツーはこれまで行き過ぎて飽和状態に達し、もうぜんぜん行かなくなったので、久々に良い機会となった。

写真は撮れなかったけど、帰りにレインボーブリッジを駆け抜けながら見下ろした、お台場と東京の街並みとそこに沈む夕陽が最高に綺麗だった。気温も下がり、身を切る風の心地よさもパーフェクトだった。たま〜に走ると、都心の景色が新鮮で美しく見えたりするから、おもしろい。

Double bases life

9月に入り、神奈川中心の生活にシフトした。

その前に、長野でやりたいこと、やるべきことを片付けた。

ずっとやりたかったけど先延ばしにしていた、カヤック吊るし。これで見た目も実用性もグンとアップした!この空間に憧れていたから、小さな夢が一つ叶った。
フジタカヌーのファルトボートなど上等な物を持ちつつも、小さく畳んでしまって保管しておくと、どうしても引っ張り出して組み立てて使うまでに腰が重くなる。これで気軽に持ち出せるようになったから、年内に一回は木崎湖あたりに浮かべて漕ぎたい。
8/29はパタゴニア白馬のラスト勤務日だった。最後の仕事は、これまで使っていたお粗末なコンポストのリニューアル。
これまで積み重ねてきたDIY経験が役立った。うちに余っていた木材やお店にあった流木を有効活用。
コンパネをバイスで簡易固定しただけの従来品(画面下)から、、
楽しく使ってもらいたい!と思ってこんなのを作ってみた。
パタゴニアのリペアトラック、WORN WEAR号が提唱する
『BETTER THAN NEW』:新品よりもずっといい
へのオマージュとして
こっちは
『BETTER THAN NAMA!』:生ゴミで捨てるよりもずっといい!
の意を込めてみました。
一面雪に埋もれる冬の間は撤去するため、解体できるように組み立て式にしているのと、フタはポリカ波板に持ち手を付けて、軽く開け閉めできるようにしたのがこだわり。クオリティはともかく、いい感じの雰囲気の作品ができたと思う!
夜はストア内で送別会を開催してくれた。
店内はこんな感じ。
旅好きのスタッフが多いため、バイク旅の話が聞きたいというリクエストがあり、スライドトークもさせてもらった。
写真は、カザフスタンにある先史時代の壁画の前で撮ったもの。何のバリアもなく、簡単に触れることができた。この状態で何万年もの時に消えずに残ってきたのだから、ずっと雨が少ない場所なのかな〜とか考える。
お餞別として、超高性能な防風•防寒パンツのR2 TECH FACE PANTSをもらってしまった!下の防寒着はぜんぜん持っていないからめちゃくちゃ嬉しい!これを下に履けば真冬のライディングも寒さ知らずだぜ!
また、やきもち家の先輩の池田さん(この人に出会えたことは中条に移住して最大のラッキーかも)からは、超絶カッコイイCAMELのパプミラーをもらってしまった、、、!
庭ではこの時期みょうがが獲れる。
でかい!
ルーフキャリアにはマウンテンバイクを、リアキャリアにはサーロンを、車内にもいろいろ積んで、新たな暮らしへと向かう。
この家は、月に何日か帰ってきて田舎暮らしやDIYを楽しむ基地に。毎週とはいかずとも、せめて二週に一回は来たいな〜

Touratech JAPANスタッフと常連客による歓迎会。また、こういうワチャワチャした世界に戻ってきた!

神奈川と長野を股にかける、新しい生活が始まった。

New Animal

唐突ですが、BMWのR1200GS(おそらく2016年式ぐらい、細かくはノーチェック!)を手に入れました。。。!!

最初のオーナーは元GSトロフィー日本代表で、それを元ツアラテック社員が買い、訳あって乗れなくなって8ヶ月ほどツアラテックに保管されていたのを次は俺が買ったから、3オーナー目の車両になるが低走行車だ。取り付けたいツアラテックのパフォーマンスパーツがひと通り装着済みで(DENALIまで!)、走りのキモとなるサスペンションは高性能なラリーサス、そしてラリーシートまでも付いていてとてもお買い得だった。

これから太郎さんに代わってツアラテックを背負って立つ以上、その主力商品であるGSについて完ぺきに知っていないとダメだと思ったし、ライティングスキルももっとずっとレベルアップしたいと覚悟を決め、買った。同じ1200のビッグオフ、スーパテネレは大好きだが、マシンの戦闘力は確実にGSの方が上だし、純正パーツもツアラテックパーツも豊富にある。もちろんテネレには愛着があるが、さらに強くなるためにGSに乗ることにした。

テネレは手放さず、長野の家に置きたまに乗るマシンに変わる。ツアラテックで働きながらGSで思いっきり練習をして、目標はGSトロフィー2026の日本代表だ、、、!!

https://www.bmw-motorrad.jp/ja/experience/gs-hub/gs-hub/04-gstrophy.html

前回、前々回と二週続けて日曜日の朝、ツアラテックのユミさんのGSをお借りて(俺のGSはまだ名変前なので)7時から開店前の朝練で猿ヶ島を走った。GSの戦闘力の高さを実感する。

猿ヶ島をほぼ横断すると、ゴロゴロ石、細かくて深い川砂、急坂の登り下り、川渡り、サンド、シングルピストと、あらゆる地形を走れる。ビッグオフ中〜上級者向けのコースで、この写真では到底伝えられない難しい地形を走る。そこを俺は借り物のGSで、一回コケるかどうか、という感じ。これまで世界中を走ってきた経験値と持って生まれた運動神経で、走行技術はすでにそこそこ高いことがわかった。

一方、ツアラテックの駐車場に特設される遅乗りやタイトターン用のセクションは、めちゃくちゃ苦手だ。これまでバイクの基礎練習は全くやったことがなくて、走りながら体得した技術しかないから、当然だろう。

小学校3年生で地元の少年野球部に入り、中学ではバスケ部に入り、高校ではハンドボール部に入り、大学ではバスケサークルに入り、社会人になってもスポーツマンでいるのが当然と人一倍体を動かしてきた。小・中・高校では全部キャプテンを務めたから、弱音を吐いたり妥協できなかった。10歳から22歳までの期間、特に中学と高校では肉体をいじめる厳しい練習を日常とし、おもいっきり汗をかいて息を弾ませ走っていた。

辛い練習にとことん耐えたあの日々以上に、何かに対して無心で特訓することなんてもう絶対にできやしない。あの時は子供だったから、打算や損得勘定など無しで純真無垢にやれたのだ。

だからこそバイクに求めるものは真逆で、とことんリラックスして自由を楽しむために、追い込んだり無理したりせずに乗ってきた。

しかし。ツアラテックを担うならば、GSトロフィー日本代表を目指すならば、死ぬほど練習して上手くなりたい。自然とそういう気持ちが、覚悟がみなぎって、絶対にやりたくなかったバイクの地味練をガンガンやっていきます!

※タイトルは、The pillowsの俺が大好きな楽曲より拝借しました

The house for future

今住んでいる長野の家は、自分にとってこれ以上ない最高の環境だ。ようやく理想の場所を手に入れられた感覚といっても過言ではない。

ガレージ付きの一軒家で、超広い庭が二つあり、片方は大きな畑として使える。井戸もある。

最近はパタゴニア白馬店の壊れたスチーマー2台を修理している。これまで培ったメカ知識が意外なところでも役立ってくれて嬉しい。

田んぼに囲まれていて、隣接する家はない。

玄関をあけたらこんな景色が見れる。

土地が広いから、ティピーやウッドデッキや小屋などをこれから作って機能を追加できるし、母屋も自由に手を加えていいと許可をもらっている。

内壁には漆喰を塗ってセルフリノベーションしている。8月中には塗り終わる!

こんないい借家に巡り会うのは一生に一度あるどうかだから、絶対に手放したくはない。

借りた当初から家主に、「これからはお任せしますから、どうぞお好きなように使ってください!」と言われていた。

今日。いままで言い出せなかった、将来的には買い取らせて頂きたいという想いを伝えたところ。「いいですよ」とありがたいお返事がいただけた!そして。。、

「その時には、田んぼの所有権も山の所有権も、全部譲りますから」

え!?田んぼはわかるけど山もあるの!?聞いてないよ〜〜〜

笑い話で聞くような『田舎あるある』が、現実になった。

これからしばらくツアラテックの仕事を死ぬほど頑張って、お金を貯めて何年か後にこの家を買おう。目の前の自由な時間にだけ生きる暮らしを、しばらく我慢しよう。

その先に広がる自由と理想のために。

庭には見事なムクゲが咲いた。

もう都会では暮らしたくない。9月からはほぼ相模原の津久井で過ごすことになるが、日本で唯一の広大なフリーオフロードエリア猿ヶ島が近くて緑も多い環境だから、ここなら許容範囲内。もっと大きな自然が恋しくなったら、長野に帰ってくればいい。このご縁に、ただただ感謝です。

CROSS ROAD

前回、9月からTouratech JAPANのフルタイムスタッフになると書いたが、至った経緯を残したい。

2022年8月、長野に完全移住する直前に行っていた、Touratech JAPAN Mongolia Desert Challengeでのひとコマ。

まず、人手不足のツアラテックから2月の終わりに「戻ってこない??」と誘われたのが事の発端だ。もちろん、俺はずっと住むと腹を決めて長野に移住してきたし、今の環境と暮らしが大好きだから、それを手放す選択肢はまずあり得なかった。

ただ、その当時パタゴニアと掛け持ちで働いていた中条の古民家旅館での仕事を、これ以上続けても成長は難しいと感じだしたタイミングでもあった。また、春になって4ヶ月ぶりに(人生で初のバイク冬眠だった)バイクに乗り、「これだ!これなんだ!!」と改めてその素晴らしさを認識し、バイクへのモチベーションがガツンと上がったタイミングでの話でもあった。

そこで。ちょっと大変だけど頑張れば、週3日白馬のパタゴニアで働いて、土日は主に(全部の土日は無理だけど)神奈川の相模原にあるツアラテックで働くこともできなくないだろう!と決めた。ツアラテックでは、スタッフや常連と一緒に走ることも含めて仕事の一部のようなものだから、自然とスキルアップできるのも大きな魅力だ。

しかし、あくまでも新しいスタッフが入社するまでのサポートスタッフのつもりで、働いても一年ぐらいのつもりだった。ベースはあくまでも長野なのだ。パタゴニア白馬ストアのスタッフや待遇もすごく好きで、長く続けたいし。ゴールデンウィークいっぱいで中条の古民家旅館は退職し、以後週2日は相模原のツアラテックへ行ったり来たりする生活がスタートする。

しかしある日、社長の太郎さんから高橋店長が遅くとも年内には退職するんだよ、と思いもよらない話を聞かされる。そして、店長職を引き継がないか?と打診された。当然断ったが、話には続きがあり、新しい店長には将来的に会社も担ってもらいたいという予想外の相談だった、、、!

即答はできず、一日考えた末に。俺は引き受けることにした。しかし、長野の家は手放さずに。相模原にも家を借りて、仕事のためにここに住み、理想の生活や自然暮らしは長野で描くことに決めた。この地に根を張るつもりの長野に、月何日か遊びに来て過ごす暮らしになってしまうが、、、そして、大好きなパタゴニア白馬店も退職してしまうが。。。でも、長野にも家を持ち続けるんだから、自分のベースを神奈川と長野に広げたんだ、と納得することにした。俗に言う二拠点生活というやつだろう。本当は一本化したいのだけど、一箇所でまとめ上げられないのだから、いた仕方なし。

正直言うと、2021年9月に道祖神を退職してから2年近く定職につかず、いよいよもっと稼がないと、と考えていたことも大きい。また、しばらくずっとアルバイト君でいた気楽な立場にもそろそろ飽きてきて、責任ある仕事にも飢えていた。本当は長野での起業が理想だが、何ができるのか悩んでいた。理想の環境や暮らしは移り住めば手に入るが、事業的な成功は必ずしもその地で実現できるかわからない。それらを一つの場所に集約できればベストだが、俺は二つに分けた方がうまくいくかもしれないな。なら試してみることにしたのだ。

40代はこれまでの経験を活かして、自分の裁量でできる仕事を確立できたら、という野望を持っていたこともある。すでにある会社を引き継ぐとしたら、何もかも思い通りにはいかないだろうが、少なくとも既存のプラットフォーム(ブランドイメージ、製品、販路、顧客、ノウハウ、システム、インフラなどなど)を利用できるのは、大きなメリットでもある。その上で、自分なりの色を出して、新しい展開をしていけばいい。大きな船の舵をとる船長、そんなポジションに付けるチャンスは誰にもあるわけではないので、俺がどこまで進めるか挑戦してみたい!と心が動いた。

6月の道祖神のマン島TTレース添乗員の仕事にしても、5月のSSTRゲスト出演にしても、今回のツアラテックの話にしても。けっきょく俺はバイク関係で重宝されるのなら、そこに向かった方がシンプルだし、自分にとってプロになれる唯一の分野なのは疑う余地がない。パタゴニアとツアラテックに力を分散させないで一つに集中させたら、もっと活躍できるのは自分が一番良くわかっている。

と、いうわけで。将来の自由な時間を手に入れるために、今しばらく、久しぶりに本気で仕事をがんばってみます。

昨日、近くの山の上から見た雨上がりの風景。
風雲急を告げるような躍動する風雲を眺めて、これまでの、そしてこの先の自分の人生と勝手に重ね合わせていた。