Sentimental trash

ラリーマシンをイメージさせるかなり尖ったスタイリングながら、大排気量トレールマシンレベルの性能というアンバランスが面白くて、すごく個性的な一台じゃん!自分では意外と気に入っているXT660Z。知人の庭に放置されて肥やしになっているのを見るに見かねて、とりあえず預かってきてあっという間に半年ほどが経った。

自分的なは古すぎず新しすぎず、かなりおもしろい個体だと思っているので、ぜひ直して乗ってやろうと思っている一台だ。

ようやく、手をつける気になったから触ってみる。

エンジンは普通にかかる。

明らかにぶっ壊れてるのは、フロント周りだ。

電気系統が生きてるのか、チェックしてみる。ヘッドライトバルブやウインカーは付いて無いから、ハーネスからちゃんと電気が来ているかテスターで調べる。

その結果、、、一番懸念していたヘッドライト(LOWとHIGH)OK!

ウインカー、ハザード、ホーン、ブレーキ、問題なし。ただ、ポジションにテスターを当てた瞬間にヒューズが飛んだから、ここだけ問題ありかも。

とりあえず車検が通るまでの状態に仕上げるまでには、そこまで苦労しなさそうだ!と確認できて一安心です。

あと、フロントフォークから盛大にオイル漏れてるから、しっかり乗るにはここも直そう!

Psychedelic Maniac

相変わらず2週に一度、月の4〜5日で長野に来ては楽しんでいる。

家のすぐ近くにある虫倉山、正月に登った
2月にSHERCOをトレーラーで運び、群馬の榛名山の中の道とは言えないハードなオフロードを丸一日中走り回って帰宅した時

立派なガレージがある家は本当に便利で、またバイクが増えた。

昨年の後半にXT250T(1983年式)を、そしてつい最近XT660Z(2006年式)を手に入れて9台持ち、とうとう二桁までリーチとなった。

9月末、名車XT250Tを引き取ってきた場面
かつての最高技術の結晶は今乗っても魅力的だ
つい昨日、長野に運んできたXT660Z
相模原で乗る機会が少ないRTLを長野の庭の方が乗るだろう!とついでに運んできた
11月半ば、かつて雑誌の企画でDIYガレージを建てた千葉の土地に3年以上置いていたカヤックを、いい加減引き上げねばと長野に運ぶ
積む時は二人だったけど、下ろす時は一人で大変だった。でかいので車を停めてるカーポートの方に入れて保管する

こんなにいろいろ置ける長野の家が今の俺の暮らしには欠かせなく、バイクは9台のうちGSとSHERCO以外の7台を長野に置く。

【現在のラインナップたち】

・BMW R1200GS(2017年式)1200cc

・YAMAHA XT1200Z Super Tenere(2010年式)1200cc

・YAMAHA XT660Z Tenere(2009年式)660cc

・TRIUMPH 5TA(1960年式)500cc

・SHERCO SEF-R250(2017年式)250cc

・HONDA RTL250RF(2002年式)250cc

・YAMAHA TT250R(1997年式)250cc

・YAMAHA XT250T(1983年式)250cc

・YAMAHA FT-1(1970年式)50cc

言えることは、超新しい車両は少ないということ。GSとSHERCOは実用性重視のハードな乗り方をするからパフォーマンスを求めて高年式だが、その他は思い出の品だったり“触って、乗っておもしろい”視点で所有していった結果、こうなった。ただ乗れて便利なバイクならこんなに必要ない。自分で直したり手間がかかるけど、それだけの価値を持っているのに正当な扱いを受けていない、磨けば光るやつらしか興味がない。トライアル車のRTLだけは完全に練習目的だから、微妙な年式となっている。

XT250Tは、隣村の小川村の「りんりん館」を訪れた際、たまにそこに来て手伝いをしている埼玉の狭山に住む初めて会ったかたがりんりん館に置いていたバイクで、「最近ぜんぜん乗らないくてこのままじゃバイクに良くないから、ガレージあるなら持って帰る?」という予期せぬ流れだった。

良くない塗装でガソリンの垂れ跡と割れが目立っていたタンクの塗装を剥がして地金にまで削る
サフェを3回吹いた状態、いい感じ!あと2回ぐらい塗り重ねてウレタンクリアでフィニッシュ予定、自分バイクは好き勝手にできるからおもしろい

ちょっと乗って楽しんだら誰かに売って、若干の手数料だけもらって終わりにするつもりだったが、何回乗ったら「やっぱ古いバイクのフィーリングはいいね〜!!」とすっかり魅了されてしまい、所有することにした。昨日名義変更を済ませ、質の悪い塗装だったタンクを塗り替えている。走行面でダメな点は今のところ見当たらないから、やれてる箇所を小綺麗にしたら長野の家周辺をちょこまかと動き回る足にする。

XT660Zは、知り合いがヘッドライトとその周りを完全にぶっ壊してそのまま一年以上庭に放置し、生殺し状態だったやつを引き取った。知る人ぞ知るマニアックな稀少車だがパーツが入手しにくいという欠点があり、テネレ700が出てから完全に消え去ったこの660だが、俺にとってはめちゃくちゃ楽しい素材だ。

当初のもくろみは、今年もやる8月のモンゴルツアーで利用することだった。機敏に走れるこいつなら参加者へ良いサポートができるだろう、と考えたが、今年は二週間ぶっ続けで走るので自分にとってもスキルを上げるとても良いトレーニング機会となる。ならばやはり去年同様XT1200Zで行った方が、重くて大変な分練習になると考えを改めたが、モンゴル関係なく自分のものにすることにした。

適当なバッテリーを繋いでセルを回したところ、ちょっとグズったあとに無事エンジンがかかった。燃料ポンプかインジェクターが詰まってなくて良かった。目に目えるエラーはフロントブレーキを握った時にランプがつかないぐらいで、こことヘッドライト、あとフロントウインカーを直したらバッチリだ。アイドリングも安定してるし、メーターのバックライトが赤く光のと、前オーナーが換えたLeovinceマフラーの重低音サウンドがとても気に入っている。

写真ではわかりづらいが、赤いバックライトがめちゃくちゃクール!スケルトン状態のヘッドライト周りの再生が大変だけど楽しみ

話は変わり、最近は長野へ来ても行く機会がなかった白馬へ、今日3月12日ひさしぶりに行った。目的は二つ。一つ目は知人の雨宮国広さんが主人公の映画

『Jomonさんがやってきた』

をパタゴニア白馬ストアで上映したらおもしろい、と思ったから店長にアポをとって説明。結果、パタゴニア主催イベントでやるのはハードルが高いが、俺が主催してやるなら上映会場として白馬ストアの利用はOK、パタゴニア白馬として集客の告知協力はできるとのこと。充分だ。こうやって引き続き打算の無い関係で繋がっていられるから、かつてここで働けて本当に良かったと思っている。6月24日(火)上映予定で進めていく。

その後、昨年友人が買った

Hakuba Third Place Lodge

を訪ねた。

こぎれいでこじんまりとして居心地がよく想像以上にいい感じ!

ひさびさに会ったので互いの近況報告をしたり仕事の話をしたりと盛り上がる。

寒さと雪で必然的に動きが鈍る冬も終わり、活発的に動き回る長野ライフのシーズンが始まった。活性を上げていこう!!

NEW TATTOO

今回の話題は、もはや確実にこのタイトルしかない。

Motley Crue の名曲中の、名曲。

この誰しもの心の琴線に触れる歌と、自分が新たなタトゥーを入れたことの紹介。

右腕にはすでに、旅を通じて学んだ究極のパワーであり、その強さと輝きをほんの少しでもいいから我が身に宿したい、という憧れでトライバルな感じの太陽が刻まれている。

左腕はそのままにしてきたが、最近ぼちぼち入れたいという気持ちになってきて、こういう内側から湧き出してくる感覚を重視している俺なのでやることにした。

俺の体の一部として刻みこんで、一生過ごしてもいいと思えるような物、存在、イメージ。今となっては、もはやバイク以外は無いなと思える環境に行き着いたからそれを刻みたい衝動に襲われたから、と表現する方が正しいか、な。

原画。右腕内側にある太陽と左右のバランスをあわせて円形。あらゆるものは循環するのだから、やっぱ丸がいい

そして5年前に右腕に太陽を彫ってもらったのと同じお店、とても信頼できる町田の「STROKER TATTOO」へ。

これが施術室
この電動ドリルで皮膚を切り、そこにインクを落とすのだ
彫った直後。出血があまりなく、周りの皮膚もちょっと赤みをおびている程度なんて、自分で想像してないかった穏やかな術後。前はもっとひどかった。彫る道具や腕が進化したのか、それとも俺の耐性が上がっているのか??

ギアのような、タイヤのような、そしてそこに疾走感があるようなイメージを刻んだ。今はまだ皮膚の下にまでインクが沈下してないからなんかタトゥーシールみたいにハッキリクッキリしすぎているけど、一ヶ月くらいたてば色が落ち着いて皮膚に完全に馴染むから、そしたら右腕も含めてタトゥーの写真をアップしたいと思います!

※タトゥーを彫られる痛さについて。俺が彫った腕の内側だと、顔は痛みに歪むが声を上げずに耐えられるレベル。そんな痛みに約2時間半ほど耐え続ける、痛みの感じ方には個人差もあるようだが。

内側にあたる部位、つまり普段は自分の体の皮膚と接していて(内腿や脇などもそうなる)、服やら物体やらと触れ合ったり擦れ合ったしない箇所の皮膚は弱くて柔らかいので、痛い方らしい。

最後にお店のステッカーをもらった。Stroker Tatooを和訳すると、鼓動彫になるらしい!なんとなく、バイクっぽくていいじゃん!と思いました

225

車のナンバーを長野にしました。

数字は変わらず、225。

初めての車のナンバー変更。長野の陸運局へ行き、必要書類を提出して。

いまは仕事も生活もまた神奈川が拠点になったけど、住民票は長野から移していない。

あっちこっち旅を経てたどり着いた、心満たされる場所への帰属意識を失わないために。

陸運局に古いナンバーを渡した時の絵。慣れ親しんだ川崎よ、サヨウナラ!

この後、長野に来るきっかけとなったチェコ人の友人MayloのBirthdayディナーに招待された🎂

外交官ナンバーの車で遊びに来ていたチェコ大使館の専属シェフがチェコ料理を振る舞ってくれました🇨🇿

The house for future

今住んでいる長野の家は、自分にとってこれ以上ない最高の環境だ。ようやく理想の場所を手に入れられた感覚といっても過言ではない。

ガレージ付きの一軒家で、超広い庭が二つあり、片方は大きな畑として使える。井戸もある。

最近はパタゴニア白馬店の壊れたスチーマー2台を修理している。これまで培ったメカ知識が意外なところでも役立ってくれて嬉しい。

田んぼに囲まれていて、隣接する家はない。

玄関をあけたらこんな景色が見れる。

土地が広いから、ティピーやウッドデッキや小屋などをこれから作って機能を追加できるし、母屋も自由に手を加えていいと許可をもらっている。

内壁には漆喰を塗ってセルフリノベーションしている。8月中には塗り終わる!

こんないい借家に巡り会うのは一生に一度あるどうかだから、絶対に手放したくはない。

借りた当初から家主に、「これからはお任せしますから、どうぞお好きなように使ってください!」と言われていた。

今日。いままで言い出せなかった、将来的には買い取らせて頂きたいという想いを伝えたところ。「いいですよ」とありがたいお返事がいただけた!そして。。、

「その時には、田んぼの所有権も山の所有権も、全部譲りますから」

え!?田んぼはわかるけど山もあるの!?聞いてないよ〜〜〜

笑い話で聞くような『田舎あるある』が、現実になった。

これからしばらくツアラテックの仕事を死ぬほど頑張って、お金を貯めて何年か後にこの家を買おう。目の前の自由な時間にだけ生きる暮らしを、しばらく我慢しよう。

その先に広がる自由と理想のために。

庭には見事なムクゲが咲いた。

もう都会では暮らしたくない。9月からはほぼ相模原の津久井で過ごすことになるが、日本で唯一の広大なフリーオフロードエリア猿ヶ島が近くて緑も多い環境だから、ここなら許容範囲内。もっと大きな自然が恋しくなったら、長野に帰ってくればいい。このご縁に、ただただ感謝です。