観光ではないけど輝く光を観れた、Venice

12 December 今回はVeniceで再会を果たした、この旅でできた特別な友人二人について書く。ロシア行きの船内で出会い、幾多の困難を乗り越えて俺より一足先にユーラシア大陸の横断を果たした、25歳と24歳の韓国夫婦ライダーのことを。

↑ 8月 in Russia

↑ 10月 in Switzerland

↑ 12月@Venice Airport in Italy

4ヶ月前の8月12日、鳥取の境港からウラジオストク行きの船に乗り込んだライダーは俺一人だった。船は翌日に韓国の東海(Donghae)港に寄港する。そこで、ハーレーで世界一周達成目前のスイス人、2〜300万円クラスのBMWやハーレーでモスクワまで走るツアーリーダーとリッチなお客様たち12人、そしてこの二人、ジョンウとヒョンジュが乗ってきた。ジョンウはもと陸軍兵、ヒョンジュはメガネのデザイナーだったが、二人共仕事を辞めて新しい風を求めてバイク旅に出た。

俺たちはすぐに仲良くなった。ロシアのウランウデで再会した後、俺はモンゴルへと南下し、二人はロシアを西へと進み続けてヨーロッパを目指した。

彼らのバイクはかなり古い250ccのDMC HONDA(日本のHONDAとどう関係があるのか俺は知らない)のオンロードタイプで、細いタイヤに荷物満載、ユーラシア横断は大変なチャレンジになりそうな予感がした。

そしてやはり、幾度のパンクとチェーンの断裂、多量のオイル漏れ、フレームのクラック、サスペンションの故障、リアホイールベアリングの破損、ジェネレーターの故障などなど、本当にトラブルだらけだったらしい。しかし、できる限り自分たちで修理しながら進み、宿泊は経費節減で4ヶ月間の半分はキャンプで過ごしたとのことだ。軍隊あがりのジョンウは慣れているかもしれないが、それについて来れるヒョンジュもすごい!

しかし、二人で苦労を乗り越えながらスイスまで来たある日。峠の下りコーナーにて、ヒョンジュがスピードに乗ったままスリップ転倒してしまう。

木製のガードレールを突き破り転落しかけるも、体は道路にはね返されて幸運にも手首の骨折その他裂傷と打撲で助かった。しかし、バイクは再生が難しい大ダメージを負ってしまう。

ヒョンジュがバイクを失い、大怪我をしたこのアクシデントで、旅をやめて帰国するか続けるか、三日間話し合ったらしい。結果、彼らは旅を続けた。ジョンウのバイク一台に二人乗りできるスペースをつくり、また少しでも軽くするために、バイクのサイドバッグ含む多くの荷物を捨てて再び前へと進み出す。

しかし、そんな彼らにさらなる試練が。パリでスリに遭い、資金源だったジョンウの財布とクレジットカードを失ってしまったのだ。

ますます追い込まれるも、削れるのは宿代と食費なのでキャンプ&節約を徹底し、ついに二人はユーラシア大陸の西の終着点、ポルトガルはロカ岬までたどり着いた!

↑ 11月 in Portugal ヘッドライトも点かなくなっていた

本当はもっともっと旅を続けたかった彼らだが、道中での度々の修理費用、ヒョンジュの事故の治療費(保険に加入していたが返金されるのは帰国して申請後なので、スイスにて高〜〜〜い治療費を現金で支払った)、さらに財布をスられて資金的に厳しくなってしまい、12月12日にVeniceから帰国することを決断、そして俺はうまいこと11日にVeniceへとたどり着いたのだった。

ポルトガルから空路でVeniceに11日に着いた彼らは、その日も空港のそばの森の中でキャンプをして、再会とお別れのランチをする2kmほど離れたレストランに空港のカートを押して現れた笑

二人をロカ岬まで運んだジョンウのバイクは、持ち帰る資金が無いため泣く泣くポルトガルの空港に置き去られた。

二人にとっては一生の思い出のバイクだ。そのまま捨てられてしまうのがもったいないので、これからポルトガルに行く俺がどうにかできないかと考えた。イランの宿にてポルトガル人のRenatoという友人ができ、ポルトガルで再会する約束をしているので、彼や友人が引き取って第二の人生を与えられないか相談してみるつもりだ。そして、ジョンウのバイクの鍵を受けとった。

そしてそれ以上に、困難を乗り越えていく二人の強いハートと、ポジティブなエネルギーがもらえた素晴らしい日となった!この鍵を見るたびに勇気が湧いてくる。

NAVIGATION MAPについて

ここまでの14ヵ国約22,000km、どうやって道を調べて進んできたか。

ズバリ言うわよ、、!

普通にスマホのMAPアプリでーす!!

ただし、自分なりの旅のこだわり・楽しみ方として、ナビ機能は使わないようにしている。つまり、ハンドルなど常に見える位置に地図アプリを開いたスマホをセットして、ルートガイドを見ながらその指示通りに進むことはしないようにしている。せっかく思いっきり自由気ままに走っていい旅に出たのだから、ナビをフォローすることすら縛りや制約に感じるからだ。また、走っている時間こそが俺の旅の時間なんだから、その景色をたとえ一秒でも長く見たいのだ。機械の画面ではなくて。

したがって、スマホの地図情報を頭にインプットし、そのイメージと目の前に登場する現実を比較して、太陽の位置などの自然情報も使いながら進んでいく。わからなくなったら安全な場所に停まって地図を確認する。やはり時には道を間違えてしまうが、自分はそれが旅っちゅうもんよー!と思っている。この、「停まって確認する」と「道を間違えたらやり直す」はナビを使えばやらなくて済むが、考え方は人それぞれ。順風満帆にミス無く目的地へ一直線よりも、さぁ行けるかな!?という気持ちで道中を楽しみたいのだ。タイムトライアルではなく、ましてや約束の時間や場所すら持たないから可能で、贅沢な時間の使い方かもしれない。

アプリはお約束の Google Map ではなく、ほぼ MAPS.ME ばかりを使っている。理由として、

①MAPS.ME の地図の方が自分には見やすい

*Google Map ↓

*MAPS.ME ↓

②オフラインデータのダウンロードが簡単

オフライン(ネットに接続できない環境)で詳細な地図を見るには、あらかじめ対象エリアのMAPデータをスマホ内にダウンロードする必要があるが、エリアをいちいち手動で切り取る Google Map に対して、MAPS.ME はあらかじめエリア分けされているので手間いらず&切り取り漏れが起きない。

(ちなみに念のため、GPSはネット通信ではなくGPS独自の通信のため、ネットにつながっていなくても使え、通信料もかかりません)

*Google Map ↓

*MAPS.ME ↓

ただし、MAPS.MEの情報はたまに間違っている時があり(特にお店関係で潰れてたり変わってたりする)、地図の信頼性からいえばGoogle Mapの方が上だから使い分けも必要。

最初はよりアドベンチャー気分を味わうべく、GARMINの etrex をメインで使おうかと思っていたが、地図の見やすさと操作性でスマホの方が勝り、GARMINはスマホが壊れた時用の補欠君となっている。

*GARMIN etrex ↓

(MAPS.ME、Google Mapと同じ場所を表示している)

その他、いちおうアナログの地図としてMICHELINロードマップのヨーロッパ版とアフリカ版を持つ。

500mlビール瓶との比較、デカいんですよ〜。実用性はデジタルにはかなわないが眺める楽しさはこっちの方が上、なんとなく温かみも感じる。書き込みや汚れも含めて世界でただ一つ俺だけの地図となり、地図本来の役割を越えた存在価値を持つ大切なアイテムだ。

お前たちよ、これからもよろしくー!

Albania #1

23 November 俺も含め、アルバニアってどこよ?な人も多いはず。

ルート上にある通過国としてなんにも知らないで行ったけど、美しいアドリア海と山々の自然景観が素晴らしく、予想以上に気に入った!写真はSarandeという町とその周辺で撮影したもの。

ギリシャとの国境からSarandeへの道中はアップダウンやワインディングが楽しめて、とんでもなくキレイな水を生む神秘的な泉、BLUE EYEもある。

天気よし景色よし道たのし、いや〜いいじゃんアルバニア!しかし、良いことばかりそう長くは続かないものだ。注意力散漫になってしまっていたのだろう、緩やかな下り坂の右コーナーでコケてしまった。

良くないのは承知しているが、ブレーキパッドの消耗スピードの関係で、旅の途中からリアブレーキは本当に必要な時以外使わないようにしている。荷物もあって後ろが重いので、フロントと比較にならないぐらい早くリアパッドが減りまくるからだ。またタイヤの減りも同じで、リアは早々に死んでカザフスタンで一回交換したが、フロントはユーラシア横断まで待つかも?と無交換、しかしもう限界は近い。ライディングに集中していれば、進入スピードとコーナー角度と下り坂とタイヤ状況を考慮し、リアブレーキも使ってクリアしたはずだったが、フロントのみで行ってしまった。しかも、コーナーに入ってから少し先の対抗車線の車の存在に気付き、膨らまないようにと途中でよりブレーキを強めバイクを寝かせた結果、一瞬でフロントタイヤから滑った。バイクごと対抗車線まで流れたが、幸いにも車の手前で停まって体もバイクも無事、しかし大切なライディングウェアが破けてしまった。

こんなこともあろうかと日本から針と糸を持ってきていたので、補修する。右膝部分が10cmぐらい縦に裂けたズボンは(足はプロテクターのおかげで無傷)縫い合わせ、小さな穴で済んだジャケットの袖はアルバニア国旗のパッチを縫い付けて塞いだ。

カッコいい国旗のデザインでよかった。アルバニアでやっちまったことを忘れないために!

Turkey’s big memory #4 @Istanbul days

12 November

(前回のキックスターターの回より時間的に前の出来事です)

日本を旅立ってちょうど3ヶ月目のこの日、ボスポラス海峡を渡って、アジアと別れヨーロッパと出会った。

イスタンブールには、14年前21歳の時にピースボートで来たことがある。その時はちょうど3ヶ月間船に乗り、地球を一周したが、同じ時間を使って今回はアジアが終わっただけ。これは進化か?退化か?とちょっと笑ってしまったが、同じ場所に今度は自力で来たと思うと、海峡を前に胸が熱くなった。

橋を渡った時のムービーが撮れてなかった(マラソンの通行規制で超渋滞してたから撮れててもつまらない映像だったと思う)ため、これは違う日に橋ではなくてトンネルで海峡をくぐったムービー。

イスタンブールなら日本人がやってる宿がありそうだと調べ、Agora Guesthouseという宿へ行く。あいにく日本人経営者はもういなかったが、多くの日本人が宿泊していて(6日間の滞在で計16人の日本人と会った)日本語を話しまくり、ちょっと日本に帰ったようなな気分だった!その中で、特に印象的だった二つの出会いを書く。

★☆世界一周中の日本人ライダー國枝資文(くにえだもとふみ)さん☆★

ウラジオストクを出発して以来初、ついに日本人ライダーと会えたー!!

元YAMAHA社員の國枝さんは、世界一周を目指して6月に日本を旅立ち、ユーラシア横断を終えてヨーロッパを走り回り、トルコからエジプトに渡って東アフリカの縦断に挑むところだった。 同じヤマハのエンデューロタイプマシン、年齢も一コ違いと、すごく近い仲間ができた感じで嬉しく、お互いの旅やバイクについて語りまくった。何よりも、ヨーロッパのライダー含めて多くの人が避けて通るアフリカに、しかもコースは違えど同じ縦断にチャレンジする点で、戦友を得た気分で嬉しかったー!お互いの健闘を祈る!

★☆18歳のワールドトラベラー伊藤玲央(いとうれお)くん☆★

「どんな旅してるの?」の質問に、『15歳からバックパッカーしてます。20歳までに目標は91ヵ国です、日本は4周してます』という返事!学校の勉強よりも旅の体験を選び高校を中退、ネット販売や旅先でも写真やカラアゲを売って稼ぎながら旅に生きる、ガッツある若者だ。歳は倍近く違うが何となく波長が合うのか、宿にいた6日間ほとんど一緒に過ごした。その中で一軒の犯罪酒場(いわゆるボッタクリバー)の被害に遭ったが、金を取り返し店を潰すという一生の思い出も作った!玲央が隠し撮った動画によって警察は店員総逮捕に踏み切った。東京オリンピックの2020年に大きな挑戦をしたくてシーカヤックで日本縦断する気で、おもしろそうだから俺も一緒にやらせて!と伝えると、いいっすよ!!と言ってくれた。帰国後の新たな目標ができて嬉しい!

イスタンブールは、宿から歩いてすぐのブルーモスクとアヤソフィアしか観光していないが、この二人をはじめAgora Guesthouseで出会った人達と過ごした時間は最高の思い出だ!

ブルーモスクの中①

ブルーモスクの中①

ブルーモスクの中②

向かいに見えるアヤソフィア

Turkey’s big memory #3 I got kickstarter!

14 November

キックスターター = 真ん中にある縦長の黒い棒を、新たに装着!

このバイクTT250Rは、足で蹴り下げてエンジンを始動させるキックスターターを後付けできるようになっている。

もちろんボタンを押せばエンジンがかかるセルスターターは付いてるが、もしもここにトラブルが起きてしまったら、途端にその場から動くのが困難になってしまう。

また、セルスターターは使う度にセルモーターの中のブラシとい部品を摩耗し、限界以下に短くなるとエンジンがかからない。1995年製の相棒は、出発前にセルモーターをオーバーホールした時ブラシの消耗が気になった。スペアは持ってきたが、いろんなパーツを外さないとセルモーターにアクセスできない造りなのでできればやりたくないし、荒野の真ん中なんかで起こってほしくない。。

よって、セルスターターの温存&トラブル時の保険として、キックスターターを付けたい!とロシアで思い立ち、以来走りながら、①どうやって手に入れるか?②どこで装着するか?の段取りを進めていった。

①と②が一箇所で済めばベストだが、①はパーツ違いや不足があったら取り返しがつかないので、意思疎通が完璧にできる所に頼みたかった。そこで、絶対の信頼を寄せている風魔プラスワンの渡辺さんに依頼し、日本で仕入れた。

②も、信頼できるお店を探さなければ。俺のルート上ではトルコまで進めばYAMAHAの海外支店が出現し、ディーラーネットワークも充実していることがわかった。そこでYAMAHA Turkeyに「はじめまして!自分はこんな者で、こんなことをしたいから、相談にのってください!」とメールし、ディーラーリストをもらう。その中の30店舗ぐらいの情報をネットで調べ、一番大きく充実してそうな整備工場を持つTUNAという店舗をチョイス、YAMAHA Turkey経由で担当者と繋いでもらい、渡辺さんからTUNAへパーツを送ってもらった。キックスターター以外にも破損したガードやプラグなどの5アイテムを同梱し、輸入の関税は約4700円なり〜。

TUNAは立派なお店というハードはもちろん、スタッフは皆とても親切で、昼は「一緒に食おう!」とスタッフ行きつけのおいしいお店でご馳走してくれた。

キックの装着に加えて、

●前後のスプロケット交換(スペア持参)

●エアクリーナー清掃&オイル補充(ここまでに二回食器用洗剤とかで適当に洗い、オイル補充はしてこなかったのでカラカラ)

●エンジンオイル交換&フィルター洗浄(キック取り付けのためにオイルを抜き、ついでに交換&洗浄した)

を行い、エンジンオイル含めた工賃は全部で約1万円と予想より安く済み、料金面含めてTUNAに頼んで良かったー!と思った。

最後に、キックスタートといえばこの曲!

『Kickstart My Heart』

by Mötley Crüe

バイクMOVIE(マン島TT!)と合わせたカッコいいYoutubeがあったから貼っときます!

これから気分だけじゃなくて、本当にKickstart my heartができるようになったぜ〜!