1 – 10 June @Botswana Super good days!!

もともとボツワナに来るつもりはなく、ナミビアから南に下ってまっすぐ終点の南アフリカへと進む予定だった。

しかし、ナミビアの前の国アンゴラにて、行く先々で食事や泊まる場所の面倒をみてくれたバイククラブ『Amigos da Picada』(詳細を書いた投稿へのリンク)のメンバーJoseから、6月1 日〜2日にかけてボツワナの首都Gabarone(ハボローネ)にて周辺各国のバイク野郎どもが集結するミーティングがあり、彼らの中の主要メンバーもそこに行くと聞いた。Joseたちには本当にお世話になったのでまた会いたかったし、アフリカのバイクミーティングはどんなんか興味があったので、乱入してみることに。

青線︰ビフォー(当初のルート)

赤線︰アフター(予定変更後)

これによって、アフリカ縦断に加えて横断もするルートに伸ばした!幅は短いけど。

こうして、ふとした弾みで知った2日間のバイクミーティングだけをお目当てにやって来たボツワナだったが、予想外に楽しい出来事がどんどん起こって10日間も滞在し、この旅で最も思い出深い国の一つに!魅力的なナミビア観光をパスして作り出した時間は、来てよかったー!!と心から思える素晴らしいものとなった。

⦿ボツワナYAMAHA代表、Curt(クルト)との出会い

6月1日の早朝にボツワナの首都Gabaroneにたどり着いた時は、後輪がパンクしたピンチ状態だった。2本持ってきたチューブのうちの1本を、ナミビアのパンクで駄目にしてしまっていた。水が残り少ない状況の炎天下でパンクしたため、日陰が無い場所での修理を避けて国境にあるキャンプ場までそのまま走ったのが原因だ。ラス1のチューブを入れたが、今履いているチューブレスタイヤのMITAS E-07はビードがやたら大きくて肉厚で、チューブを傷つけずに入れるのが自分にはかなり難しい。タイヤレバーでチューブを噛んでしまうミスを二回やり、三回目で成功して出発したがわずかに傷つけていたようで、ボツワナの途中で徐々に空気が抜けていった。すでにパッチを使い果たしていたし、ちょくちょく空気を足せば何とか走れたので、またチューブを潰す覚悟でGoogleMapで見つけられた唯一のバイク屋(KAWASAKI系)を目指していた。

すると近くの交差点で、ふとYAMAHAの看板を発見!YAMAHAがあるならそっちにしよう!と行った先の『Peak YAMAHA』で新しいチューブを購入すると、責任者Curt(クルト)が「どこに泊まるんだ?なんなら俺の家に来ないか?」と言ってくれて、10日間のうちのほとんどを彼の家にホームステイできた。

ヨーロッパや日本クラスの立派なお店で、引き受けているマシンの多さが、ユーザーからの信頼を物語る。

仕事中は超クールなCurtだが、仕事後は超ビールなCurtになるからおもしろかった笑 家にいる間はほぼずっと飲み続けてたから、俺もお世話になってる身として一生懸命付き合った笑

国立公園に隣接するデカい家は、贅沢なロッジに滞在するようなリゾート気分だった。

100年以上昔の柱時計の上にあった、とても良いメッセージ。

後日、国立公園内にも連れて行ってくれた。

↑ イボイノシシ

↑ クドゥのオス(画面左にある巻き角)

↑ クドゥのメス

↑ インパラ ↓

また、二輪・四輪関係首脳人のミーティングに同席した時には、そこで現役DakarRallyライダーでボツワナの国民的スター、Vincent Crosbie選手にも会うことができた。

↓左:Curt、右:Vincent

ミーティングの様子

彼は昨年初出場したDakarRallyにて、ルーキーの中でも選ばれた選手にのみ主催者が渡す『Dakar Heroes』というスペシャルGoPro(小型ビデオカメラ)を持って走っており、当時彼が撮った映像をDakarオフィシャルサイト上で何度も観ていたので、その人と会えて光栄だった。俺は、日本人で唯一の現役ダカールライダーである風間晋之介選手(←クリックでオフィシャルブログへ)と親交があり、彼も2017年この『Dakar Heroes』の一人だったのでそれをVincentに伝えると、「ゼッケン#118、Shinnosuke Kazamaは覚えてるよ!超〜〜〜ナイスガイだったからね!!」と返ってきた。来年のDakarにはVincentもYAMAHAで出場する予定なので、この二人を応援する日が今から待ち遠しい!

いろいろお世話になったせめてもの御礼として、Curtのお店をGoogleMapに登録してあげた。立派なお店なのに地図に載ってないのはもったいない。これでお店の存在を知らない人でも見つけやすくなり、少しは集客効果があるはずだ!

⦿『Amigos da Picada』メンバーとの再会と、バイクミーティング主催者Piero(ピエロ)との出会い

6月1日の昼から、アンゴラでお世話になったバイククラブ『Amigos da Picada』のメンバー、そしてミーティング主催者でハーレーのV-ROD乗りのPiero(ピエロって名前!)と合流して、少し町中を一緒に走った。

ミーティング自体は小規模だったが、みんなのんびりくつろいでてピースな雰囲気は良かった。

ボツワナ建国51年目を意味している

一番すごかったマシンは、、、展示してあったマクラーレン!!笑「今日からこれに乗り換えようかな~」と吹いたら、Joseだけ笑ってくれて終了

ローカルTV番組にインタビューされた。

KAWASAKIのお店にも遊びに行った。

KAWASAKIのVersys1000が白バイだった

Pieroは日本からバイクで走っている俺が、このミーティングのために予定を変更してボツワナに来たことを超喜んでくれて、参加者や関係者が多く泊まっていたゴージャスホテル「Masa Square Hotel」にタダで一泊させてくれたー!!

その後、Pieroの家にもニ泊。こじんまりとした家だったが、旅人の俺を気遣って寝床を提供してくれた優しさがすごく嬉しかった。

⦿国家レベルで展開される超BIGプロジェクトのオープニング記念パーティーに乱入

Pieroがバイクミーティングの後処理でMasa Spure Hotelに行くので付いていくと、日本の商社最大手「●紅」の社員の方々と会った。話を聞くと、パワープラント関係の新会社(韓国企業とのジョイントベンチャー)をこの国に作るそうで、そのオープニング記念式典が8日の夜にあるらしい。ボツワナの大臣や大使も出席するこのBIGパーティーに、「そんな経験をしているならば来ませんか?」と招待してくれたー!!お世話になったCurtとPieroに恩を返すチャンスだと思い、友人の同伴を相談したらオッケーしてくれたので三人で乱入した。

こんな豪華パーティーの途中で、

「今日のおめでたい場には、はるばる日本から10ヵ月かけてバイクでやって来た野郎がいます。ご紹介しましょう!YUKIHIRO〜 KANEMO~TO~! 」

って全員に紹介され、立ち上がって挨拶するというサプライズも!かなり恐縮したが、いい思い出となった。

また後日、同社の伊藤さんにも個人的にご馳走になってしまった。この3月まで5年間ナイジェリアに勤務して4月に日本に戻ったばかりだったが、先述の新プロジェクト発足に際し「おう、ちょっとボツワナまで来いや!」と指令を受けて、いつ帰れるかわからないらしい。。。さすが大手商社だ!エネルギッシュでアフリカをよく知る伊藤さんと旅話で盛り上がった。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ガイドブックやインターネットで評判の場所にはもちろん惹かれるが、そういう場所にはお金さえ払えばまたいつでも行けるだろうし、実は期待値以上の感動は得られない場合が多かったりする。こうした大衆的な方向よりも、この旅ならではの展開から生まれた流れに乗り、一期一会を楽しもうとした結果、10日いてGabarone以外のどこにも行かなかったが、期待値をはるかに越えた楽しさに導かれたのだった。

Keep on Rolling.