かつて、今後の生き方を左右するような「これだ!!」というものに出会った人から、その瞬間を「まるでカミナリに打たれたような衝撃に襲われたんだ」と聞いたことがあり、とても印象的だった。自分も今日2022/01/13、その”Shock of the lightning”に近い、ここ最近でバツグンにワクワクする体験をすることができた。




この一見自転車のような乗り物は、バッテリーでモーターを回して走る電動バイクで、メーカーは中国のSUR-RON(サーロン)、車種はLight Bee L1eといい125ccナンバー登録で公道走行も可能だ。ユーラシア最東端を目指すチャレンジの第一候補バイクとして試乗車を探していたところ、奥多摩の入り口に位置する東京都西多摩郡日の出町の『鈴木オート』さんのブログを見つけ連絡し、川崎からはちょっと遠いが乗りに行った。
代表の鈴木さんは忙しいにも関わらず、すぐにサーロンバイクの特徴をすごく詳しく説明してくれて、こちらが聞こうと思ったことを良し悪しを隠さず全て先に教えてくれた!しかもなんと!電動バイクのサーロンが昨年エンデューロレースWEXにて、エンジンバイクを抑えて好成績を叩き出し続け、シリーズ優勝するという前代未聞のニュースを聞いていたが、鈴木さんがそのチャンピオンライダーだったのだ。
何となく「これはやるべきだ」という直感が働いた時は、いつも即断即決で瞬発力のある行動をとり、その結果が想像以上に良い方向へ展開していく体験を何度かしている。何となく、今回もそうなるかもしれないな、という匂いを感じていたが、この店に来て5分後には「このお店を選んで本当に良かった!!早起きして凍結もある寒い中バイク走らせてきた甲斐があった!」と喜んだ。











鈴木さんが林道の入り口まで案内してくれて道を説明し、あとは店まで自分で帰ってきてください、となった。いきなりフリーで林道を走らせてくれるなんて、超太っ腹だ!林道の入り口には通行止めの看板が出ていたが、俺が「まぁ行って無理だったら引き返してきますよ」と言うと、「そんな感じでいいです!じゃあ!」と返してくれる、そのアバウトさとおおらかさも最高だ。
試乗して一番感動したのは、エンジンの振動と騒音が無い分そこに感覚が奪われず、五感全てが100%ライディングに注がれるということ。シフトチェンジやリアブレーキといった足での操作が不要で、そこへの意識がゼロになることも理由だろう。車体の軽さとそれによる良い意味での剛性の欠如も相まって、バイクへの入力や地面から伝わるリバウンドは限りなくピュアでダイレクト。加えて、初めて聞いた排気音に邪魔されない駆け抜ける時の風切り音。お世辞に聞こえるかもしれないが、林道を走る楽しさが倍以上、何倍と表現できないぐらいに大きくなった。
「俺が求めていたのはこれかもしれない!」そう思えたほど素晴らしく、本当に目からウロコの体験だった


バカでかくてパワフルなテネレも、良いマシンだ。だがシチュエーションを変えれば、特に自然の中を歩み寄るように走るのであれば、サーロンは最高の相棒だ、と一発で惚れた。わずか15分程度の林道ツーリングだったが、それはそれは濃密で、言葉にはできないぐらい楽しかったのだ!林道からお店に戻る時は舗装路で加減速を繰り返してその乗り味も試したが、充分に満足できるものだった。

本当に乗って良かった。旅の相棒が見つかった。
間違いなく近いうちに手に入れます。しばし日本の中を走るのを楽しんで、5月にはロシアに運んで東へ向かって走ってやる。サーロンで海外ツーリングは日本初らしい。問題は充電のみ、と思いたいか、多分他にもあるのだろう。
とはいえ、楽しみでしょうがないぜ!!
Keep on Rolling.