VISION #3

ロシア渡航が最悪の状況となっている今、どうすれば目的を達成できるか、現実路線で考えてみた。

▶1. サポートカーについて

自動車メーカーの協力を取り付け、プロモーションと耐久テストを兼ねて、電動バイクのバッテリーを充電する性能を持つSUV(ex.三菱アウトランダーPHEVや、TOYOTAのRAV4ハイブリッドなど)を提供してもらおうと思っていたが、現状ではロシア遠征のスポンサード営業なんて不可能だから、サポートカーの無償貸与は諦めるつもりでいる。そうなると自分の車=日産エクストレイルT31型に決定、電動バイクのバッテリーチャージはDC/ACコンバーターと巨大容量のモバイルバッテリーでなんとかできそうだ、という気がしてきた。

【モバイルバッテリー】

【コンバーター】

問題は、サポートカードライバーの確保だ。手を上げてくれた人がいたがさすがにこの情勢下になって辞退、当然だろう。俺は夢のために命を賭ける覚悟をしてるけど、巻き込まれても構わないと思う人なんているわけがない。

ロシア人が所有する車&ドライバーを雇うという手段があるが、ハードな長旅の相棒は信頼できる車とドライバーが必要だ。日本レベルのクオリティで整備された車両と、100%意思疎通できるスタッフでないとトラブルが起きる可能性は高い。。

▶2.バイクについて

サポートカーの帯同が非現実的となった以上、一人で走るしかない。そうなると、給電ありき&荷物か積めないの電動バイクによるチャレンジは諦めざるを得ず、、、代案は?普段一番よく乗っているXT1200Zスーパーテネレが浮かんだ。電動バイクと比べ先進性や話題性は相当劣るけど、このバイクなら同じぐらい挑戦意欲を掻き立てられることに気がついた。もともと自身で困難や制約を課して、とてもじゃないけどやってみなけりゃわからないレベルにするために電動バイクを考えたが、このバイクならそれに足る。

左がテネレ、右がSUR-RON、車重の差は200kg以上

ガソリン満タン時の重量は260kg、荷物を積むとそれ以上の超巨艦。5年前の大陸横断挑戦時は、このビッグマシンでアフリカまでとても走りきれる気がしなかった(予想できない悪路とか修理パーツの入手しづらさとかで)からTT250Rで行ったが、今回の片道5000kmと骨の道ならば、今の俺なら何とかなるかもしれないと思えてきた。この5年間が、俺を叩き上げてくれた。オフロードでの戦闘力は非常に高いから、モンスター級の重戦車だけど乗りこなせればどこまででも行けるし、そう思えるぐらいに乗り慣れた。

また、5年前にロシアで会ったマガダンから来たライダーが乗っていたバイクが、旧750ccのスーパーテネレだったのだ。この時はじめて「マガダン」という言葉を聞き、地図を見てとても遠い場所だと思ったものだが、経験値とスキルが上がった今の俺ならば挑む意欲が湧いてくるし、ストーリー性がある。この挑戦をすることは、あのライダーと出会った時から決まっていたのか?そういう運命だったのかな、、、

こんなフル装備のロシア人ライダーと会ったのは、唯一彼だけ。それだけに、マガダンという街までの道のりの険しさを物語っていた。

と、いうわけで!XT1200Zによる単独行が最も現実的になってきました。

Keep on Rolling.

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中