7月21日㈭、いよいよエンジン始動を試みる。
まずはオイルラインのチェックから。オイルタンクにエンジンオイルを入れて、オイルポンプがちゃんと機能してオイルを送り、戻してくれるか確認するため、ひたすらにキックを踏みまくる!
けっこうな回数蹴って心配になってきたところで、オイルがクランクまで送られてきたことは確認できて、ひと安心。
続くリターンオイルが確認できるまでが、実に長かった、、、。汗かきまくり蹴りまくってもぜんぜん出てくる気配がないから、オイルホースを外してどこまで来てるか確認するが、どうやらそもそもクランクケースから出てきていないようだ。まいったな、こりゃあオイルポンプの故障かもしれない。。とタイミングギアカバーを開けてチェックしようかどうか迷っていると、クランクケースからオイルが出てきた!そしてホースを繋いで再び蹴りまくると、ようやくセーフティラインまでオイルが戻ってきてくれた!
たぶんリターンオイルホース中にエアか何かが噛んでつまっていたのだろう。いろいろバラさずに解決できてよかった。
次は点火とタイミングの確認。プラグに火が飛ばないからポイントの接点をきれいにし、早すぎる点火タイミングを適正範囲に調整したりと、相変わらずすんなりといかない事だらけで時間を費やし、夕方になった。そして、、、
アイドリンクも安定して打ってくれて煙も出ない、異音もない。ついにやったぞー!!!!
必死で世界中を探して取り寄せ、そんな寄せ集めパーツで組み立てたエンジンが調子よく動いてくれて、絶対になにかあると思っていたからちょっと信じられないぐらいで、夢のような気分だ。エンジンは結果フルオーバーホールとなり、ようやく、ようやく走れる段階まで漕ぎ着けた。この一年半、心の中にずっとあった「無事直せるのか?」という不安とモヤモヤがやっと消え、胸が軽くなった。
オーダーしていたオリジナルシートも製作完了して受け取り、外装と保安部品を装着すればいよいよ、道を走れるようになる。この先まだもう少し続く完全復活への工程は、これまでにくらべればはるかに気楽で楽しい道のりとなる!