Ready to ride RUSSIA and MONGOLIA 2022

依然としてコロナに翻弄され続けている世界ではあるが、人生は一度きり。いまこの瞬間にも減っていく命の時間が惜しいから、ワクチン接種やPCR陰性証明で入れる国があるのが現状なので、春から出かけていく準備をしている。

今日はその計画を練る時間がけっこうとれた。

まず、電動バイクで東へと走るロシアの方は、ウラジオストク~ゴールのマガダンまでのルートを決めた。当初は道が存在しないところも走るつもりだったが、荒野の中で食料を確保すること、寒さに負けず生き抜くことだけでも死ぬほど大変なのに、そんな中で電気を作らないと前に進めないなんて、うまく想像できない。なので、かなり遠回りにはなるが、既存の道(といっても未舗装区間や穴ぼこだらけで相当ラフ&タフなのは間違いない)を走ることに決めた。おおまかには下の地図の赤いピンで、一番南のがウラジオストクで、黄色いピンが今年のゴールのマガダンになる。

2017年、ロシアの路上にてこのルートを走ってきたと思われるライダーと出会っている。

とても印象的でよく覚えている。出会ったロシア人ライダーのほとんどが、みなスピードが出るスポーツタイプのバイクばかりだったのに(とにかくデカいロシアをなるべく早く移動したいからだと思う)、この人はデュアルパーバスモデルのスーパーテネレを駆り、大陸横断ライダーばりの重装備&大荷物だったから。きっとどこかのMCのボスだろう、と一目で感じさせる番長オーラを感じた。 

後から写真を見て、着ているベストに『PRESIDENT』の文字を見つけ、それが本当だとったんだとわかったのは、つい最近のことだ。

俺「Where are you from?」

番長「Magada—–n!!!!!」(かなり誇らしげに)

俺「OH! Magada—n!!」

彼の勢いにのまれて一瞬で「やるじゃない!」的なリアクションを返したのだが、実は西に向かっていた俺には聞いたことが無い地名で、心の中では「へ?マガダンてどこよ!?」って思ったものだった。そして別れた後に地図で地名を検索したらカムチャッカ半島の手前ぐらいにある町だと知り、こんなに東から来たのか~と驚いた。

彼がバイクで来れたのなら、俺も絶対に行けるはずだ。同じガソリンバイクならば当然、でも電動バイクならばできるかどうかわからない。だから挑戦してみたい。

またもう一つ、8月にモンゴルを走るツアーの企画も考えているのだが、それも今日一気に進展させて現実味を帯びてきた。こちらについては、このまま続けて書くと長くなるから、また近々紹介したい。

こうして、5月~8月の4ヶ月間を海外ツーリングに注いでやろうと企んでます!

Keep on Rolling.

Feel knockin’ on dream’s door! Ride Erectric Motorcycle

かつて、今後の生き方を左右するような「これだ!!」というものに出会った人から、その瞬間を「まるでカミナリに打たれたような衝撃に襲われたんだ」と聞いたことがあり、とても印象的だった。自分も今日2022/01/13、その”Shock of the lightning”に近い、ここ最近でバツグンにワクワクする体験をすることができた。

この一見自転車のような乗り物は、バッテリーでモーターを回して走る電動バイクで、メーカーは中国のSUR-RON(サーロン)、車種はLight Bee L1eといい125ccナンバー登録で公道走行も可能だ。ユーラシア最東端を目指すチャレンジの第一候補バイクとして試乗車を探していたところ、奥多摩の入り口に位置する東京都西多摩郡日の出町の『鈴木オート』さんのブログを見つけ連絡し、川崎からはちょっと遠いが乗りに行った。

代表の鈴木さんは忙しいにも関わらず、すぐにサーロンバイクの特徴をすごく詳しく説明してくれて、こちらが聞こうと思ったことを良し悪しを隠さず全て先に教えてくれた!しかもなんと!電動バイクのサーロンが昨年エンデューロレースWEXにて、エンジンバイクを抑えて好成績を叩き出し続け、シリーズ優勝するという前代未聞のニュースを聞いていたが、鈴木さんがそのチャンピオンライダーだったのだ。

何となく「これはやるべきだ」という直感が働いた時は、いつも即断即決で瞬発力のある行動をとり、その結果が想像以上に良い方向へ展開していく体験を何度かしている。何となく、今回もそうなるかもしれないな、という匂いを感じていたが、この店に来て5分後には「このお店を選んで本当に良かった!!早起きして凍結もある寒い中バイク走らせてきた甲斐があった!」と喜んだ。

鈴木さんが林道の入り口まで案内してくれて道を説明し、あとは店まで自分で帰ってきてください、となった。いきなりフリーで林道を走らせてくれるなんて、超太っ腹だ!林道の入り口には通行止めの看板が出ていたが、俺が「まぁ行って無理だったら引き返してきますよ」と言うと、「そんな感じでいいです!じゃあ!」と返してくれる、そのアバウトさとおおらかさも最高だ。

試乗して一番感動したのは、エンジンの振動と騒音が無い分そこに感覚が奪われず、五感全てが100%ライディングに注がれるということ。シフトチェンジやリアブレーキといった足での操作が不要で、そこへの意識がゼロになることも理由だろう。車体の軽さとそれによる良い意味での剛性の欠如も相まって、バイクへの入力や地面から伝わるリバウンドは限りなくピュアでダイレクト。加えて、初めて聞いた排気音に邪魔されない駆け抜ける時の風切り音。お世辞に聞こえるかもしれないが、林道を走る楽しさが倍以上、何倍と表現できないぐらいに大きくなった。

「俺が求めていたのはこれかもしれない!」そう思えたほど素晴らしく、本当に目からウロコの体験だった

バカでかくてパワフルなテネレも、良いマシンだ。だがシチュエーションを変えれば、特に自然の中を歩み寄るように走るのであれば、サーロンは最高の相棒だ、と一発で惚れた。わずか15分程度の林道ツーリングだったが、それはそれは濃密で、言葉にはできないぐらい楽しかったのだ!林道からお店に戻る時は舗装路で加減速を繰り返してその乗り味も試したが、充分に満足できるものだった。

本当に乗って良かった。旅の相棒が見つかった。

間違いなく近いうちに手に入れます。しばし日本の中を走るのを楽しんで、5月にはロシアに運んで東へ向かって走ってやる。サーロンで海外ツーリングは日本初らしい。問題は充電のみ、と思いたいか、多分他にもあるのだろう。

とはいえ、楽しみでしょうがないぜ!!

Keep on Rolling.

Next Dream/ Hard Expedition

北極圏野生動物保護区の深淵なる自然美を愛し、幾度となくアラスカをカヤックで旅している中島和也さんの話を聞きに、北杜市へ。会った瞬間「よく来てくれたね!!」と言ってもらえてとても嬉しかった。

アラスカを旅する中島和也さん

最初に登場した地図には、アラスカの対岸にロシア最東端のデジニョフ岬が映っていた。左上のRUSSIAのAのあたりになる。

たとえ命懸けの遠征になったとしても、ウラジオストクからスタートして今度は東へと走り、到達してやろうと自分が夢見ている場所だ。ここを踏んでこそ初めて、ユーラシア大陸を完全に横断したことになるのだ、二分割だけど。

カムチャッカ半島の手前にあるマガダンという名の街以東、つまり全行程の半分以上は純粋な荒野の世界が待っている。ようは、道はもちろん何もない。

アラスカを知りたくて来たが、途端に次なる挑戦のイメージとシンクロさせていた。

熊の対策や補給をどうするかなどの話を聞けたり相談できたりして、想像以上に得る物が大きく、行って良かった。中島さんありがとうございました!

——–

もう一度、夢を実現させる勝負の旅に出ようと決めた。必ず挑戦してみせる。

2022年の夏に、現地に行ってテストランを目指す。

ユーラシア最東端へバイクで到達した日本人の話は、聞いたことがない。

ウラジオストク→ロカ岬→アフリカ大陸縦断のバイク旅は、自分にとってあくまでも壮大なるロングツーリングとしておさめてあるが、

次なる挑戦は”冒険”という言葉を使っていいと考えている。

久々に、心の底から狂熱がたぎってきたのを感じる、、、!!!

Keep on Rolling.

October 20-23 Russia Georgia Azerbaijan

Oct 20 Russia →Georgia

何だか良い評判(洗練された街並み、治安良し、食べ物良し、物価安しなど)を聞いたので、アゼルバイジャンの前に寄り道感覚でジョージアへ。

ロシアとの国境は山間部にあり、ジョージアへ入るとしばらく登りが続き、雪が積もる中を走る。この日は天気が良くてよかった。

途中、思わず停まりたくなる古い教会などの見所もあった。

キレイな建物が多い便利な都会、首都Tbilisi(トビリシ)へと着く。

Oct 21 Georgia

Tbilisiから北へ約25km、古都Mtskheta(ムツヘタ)をちょこっと観光、のどかなフンイキに癒やされた。

Tbilisiでの二晩を過ごしたHostel「Soul Kitchen」は、客とオーナーで毎日「ダバイ!」(ロシア語の乾杯)を言いまくる、文字通りアツい宿だった。アルコール度数が50%あるジョージアの名物酒「チャチャ」と、5Lのワインボトル(ワインがとても安い)が空になるまで続き、寝たのは朝6時!

Oct 22 Georgia →Azerbaijan

起きた途端に、

「今日もチャチャタイムだろ?」「もう一泊だろ?」

と甘い誘惑を浴び心揺さぶられるも、予定よりも進行が遅れている状況のため、名残り惜しくもこの宿を後にする。

午後からのスタートだったが、ジョージアからアゼルバイジャンへと入国し、Ganja(ガンジャ)というインパクト大な名前の町まで進んだ。

ジョージアもアゼルバイジャンも、正直さほど違いは感じられない。これまでのシベリアゾーンロシアや中央アジア諸国と比べ、どちらも開発されている国という印象だ。国土が小さいから手が行き届くのもその理由に違いない。

Oct23 Azerbaijan

カスピ海に面した首都のBaku(バクー)を見てみたくて、この旅で初めて東へ向かって進む。青空のオーシャンビューロードを鼻歌まじりで気持ちよく走り、約20kmほど手前まで来た時、突然「ブワァーーーン!」と大きな空吹かし音を出した後、駆動力がゼロになった。力無く惰性で進むバイクを路肩に停め降りて見ると、ドライブチェーンが切れていた。

伸びてると知りつつもうちょっと!と欲張って使ってきたが、切れたチェーンが引っ掛かり後輪がロックしなくて良かった。。

携帯していた新品との交換をその場で行っていると、車が停まり、「俺もHONDAのCBRに乗ってるんだ、手伝わせてくれ!」とアンドレという男が降りてきた。チェーンの強力なベッタリオイルで手がめちゃくちゃ汚れるのを気にもせず、明るいノリと笑顔で手伝ってくれるアンドレのおかげで、時間短縮はもちろん凹んだ気分も消してくれた。

そして再び走り出し、無事Bakuへたどり着いた。

ありがとう、アンドレ!

10/15-19

最後に雨の中を走ったのはいつだか忘れてしまったぐらい、9月半ばに中央アジアに入って以降恵まれ続けてきた天気だったが、カスピ海北部に来て久しぶりに荒れた。

10/15は、前日からの豪雨で町のあちこちが冠水したため、動かずAtyrauにもう一泊。スペイン人のJoanと仲良くなり、12月に彼の故郷の村Rosesでの再会を誓う。

10/16 カザフスタンから、この旅三度目のロシアへと入国。ここはカザフスタンの出国検問所から、ロシアの入国検問所まで10kmぐらい離れており(普通は隣接するか少し離れている程度)、しかも道中には別れ道もあった笑 行かなかったけど、先はどこへつながっているのだろう?

こじんまりしたコンテナ作りの検問所では、バイクの登録に雨混じりの強風が吹きつける中で1時間ほど待つ。ロシアを走る上で必要な保険の有効期限が切れているせいか?いや、俺はこの国の適当さを知っている、誰もそんなの見やしない、、、案の定、無事入国!Astrakhanという町まで進んだ。

10/17 この日も雨と強風は止まず、ちょうどバイクのメンテも必要だったので動かず。いつの間にかぶら下がっていた右リアウインカーの取り付け、クラッチの切れが悪くなったためワイヤーテンションの調整、リアブレーキパッドの交換(ピストン側のみ片ベリしまくりのため片方のみ)。とりあえずここまでは深刻な問題は発生していないので、助かる。この先もよろしく!

10/18 カスピ海の西側を南下する。なんだかアフリカっぽいな〜と勝手に思った道を走った。

10/19 ジョージアとの国境を目指して進む。かつて走ったシベリアゾーンは、今にも壊れそうな古い木造住宅をよく見かけ、大地も何だか荒涼とした印象だったが、カスピ海ゾーンは建物も生態系もより豊かな気がした。そんな景色に包まれた道中は、暑くも寒くもない気温にも味方され、素晴らしかった。イスラム教モスクもよく見かけた。

途中のGroznyで見かけた、ロシアでは珍しいチョッパースタイル(国がバカでかいからみな早く進みたいのか、スポーツバイクが多い)のバイカー。ボクサーツインエンジンでBMWのタンクだったから、おおっビーエムのチョッパーはさらにレアだ!と思って話しかけたら、URALとのこと。URALのチョッパーでも珍しいけど。

ちなみにこれはAstrakhanで売ってた、YAMASAKIのバイク笑

ロシアで最後に滞在する町となったVladikavkazは、約13,500km前のこの旅の出発地Vladivostokと似たような景色と雰囲気だから何だか不思議で、そして懐かしくも感じた。